コンサルタント/EPC:工事業者の選定


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施主はコンサルタントとEPC(工事業者)を選定しなくてはなりません。

今回施主は横浜に事業所を置くC社です。まず最初にコンサルタント会社を雇いました。今回は、太陽光発電に深い造詣と経験のある大手外資系コンサル会社の人からの助言を得られるコンサルタント会社を選定しました。東京に本社を置くO社です。次に、このコンサルタント会社が推薦するEPCを選定しました。京都に本社を置く、エネルギークリエイティブ株式会社です。

コンサルタント会社の主な役目

・土地選定への助言、「土地の選定」で詳しく述べましたが素人判断では危険です

 特に過去5年に遡り補助金をもらった土地や赤線、青線をまたぐ土地で太陽光発電はできません

・FIT条件遵守の助言、隣接した同名義の土地で複数の低圧太陽光はできないなど

・土地台帳閲覧により赤線、青線などの位置把握、近隣所有者の把握

・発電シミュレーション/発電規模の助言、これは投資効果と密接です

・投資利回りの計算

・融資の助言

・許認可取得支援、特にIDの取得は任せた方が無難です。

・EPC:工事業者(建設設業者)の選定とプロジェクト管理

・電力会社との交渉、特に系統連系(売電のための処理)は任せる必要があります。

・太陽光パネルメーカーの選定、性能が日進月歩ですので専門知識がいります

・地質調査、元が田の場合水はけを良くするための小石層へのパイル打ち込みの影響調査

・森林伐採の助言、特に影の影響を専門的に分析し伐採位置を助言してくれます

・電柱設置場所の決定

・最終図面の決定

EPCの主な役目

・ID取得のための申請作業支援

・ID所有者の変更作業支援

・各種条例への対応

・機材の発注、特に今回は中国メーカーのため慣習の違いを認識する必要があります

・施主が選定した土地の整地工事

・地元工事業者との交渉

・竹林進入防止工事

・フェンスの設置

・支柱の打ち込み

・太陽光パネルなどの機材の搬入、設置工事

・テスト

施主の役目

・土地の選定

・近隣集落との友好関係の確立

・地元業者との付き合い

・地元行政書士、司法書士の選定

・地元測量会社の選定

・土地の購入

・洪水、土砂崩れの危険性の調査

・森林組合との伐採交渉、今回は森林組合員だったため円満でした

・工事用道路の建設

・資金手当て

・検査

以上の作業はお互いに関係があり、三位一体でなければプロジェクトはうまくいきません。お互いの立場を尊重し合うこと、コミュニケーションを密にすることが大切です。

このため、選定の基準はその会社の経営者と会って信頼できるかどうか、と財務諸表から信用度を判定しました。太陽光発電は歴史が浅く、会社の経歴、大小の規模だけで判断できません。最終的には関わる人が判断基準になります。

会社の規模が小さいので支払いはできるだけ早く誠実するようにします。