スケジュール


主なPlayer

三位一体でないと良いスケジュールが立たない

今回のプロジェクトは開始から1年3か月という短い期間で成功裏に売電を開始しました。このカギとなったのは三位一体で意思疎通よくプロジェクトを進めたからです。

スケジュールは多くの変数を含みます。主なものはID申請、ID権利の譲渡申請です。この二つは国の承認事項のため最低で3か月かかります。これを待って次のプロセスに進むのがリスクが少ない方法ですが、それでは合計で6ヶ月もロスを出してしまいます。このため施主のリスクで並行してプロセスを進めました。今回は施主が先へ先へと進んだおかげで1年3か月で売電までこぎつけました。特に銀行融資はID権利譲渡の確定が条件になりましたから、支払いに無理が生じないようにして施主は100%融資に依存しないですむキャッシュフローにしていました。次に注意すべき変数はパネルと付属機器の納期でした。いくらリスクを取るといえども、パネル、付属機器の納期が不安定では売電開始の計画が立ちません。中国製の最新のパネルを採用したため納期の確定に不安があり、最終的には複数のルートから納期の現状を調べリスクを最小限にしました。EPCと施主は納期を守るために意思疎通を常にはかり、工事が遅れないように努力しました。コンサルタントには各プロセスをID取得前でも並行して進められるように支援しました。

結果としてわかったことは、コンサル、施主、EPCが三位一体になって意思疎通を良くしてプロジェクトを進めることが早期売電を可能にする唯一の方策でした。