実際設計


実際設計のポイント

最終的に実施に移す設計は土地の測量が終わり地形の検討がされて移ります。

今回、三段の土地を平面にする案が検討されましたが、地下2mで石にぶつかりパイル打ち込みの限界に達することから、最下段との差が80㎝ある土地を平面にすると最上段はパイルが打ちこめなくなります。このため、三段の地形そのものを生かして設計することになりました。

また、朝夕の太陽角度が低い時間帯から真昼の直角に照射される時間帯までまんべんなく高出力を維持するために、売電出力は49.5㎾hですがおよそ倍の96㎾分のパネルを敷設することにしました。これにより早朝からすぐに高い出力が出せます。幸いに小型で出力の高いパネルが新製品として発表されたのでこれを採用することで256枚の敷設が可能になり96㎾が可能になりました。併せてPCSも最新鋭の海外の製品を採用し、影などによる影響を最適化することができました。これらの製品の知識はコンサルタントから得て、EPCが設計を担当しました。

この設計はIDの認定が終わっていないと徒労に終わる可能性があるので、この段階だけは慎重に行われました。

シュミレーションの結果、初年度の売電量は92,154㎾hですが、最新機器の効率を考えると少し控えめかもしれません。