地質調査


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地質調査は非常に重要な役目を持っています

土地を購入すると地質調査を必ずします。多くの場合、熊笹に覆われ、表面は一見固そうな土地に見えます。しかし、元が田であった場合、地下2mぐらいのところに小石が埋まっている場合がほとんどです。これは水はけを良くするためです。この石が浅い場所にある、または大きい石の場合、パネルを設置する杭の受けパイルが打ち込めない場合が出ます。また、あまりに柔らかい土であった場合も打ちこめません。この場合はコンクリート製の礎石を表面に置いて、そこから杭を出す方法が取られますが、コストが高くなります。またゆがみが出やすくなり太陽光パネルの発電効率を下げることにもなります。このため、この地質調査の結果は非常に重要な意味があります。

「スウェーデン式サウンディング試験」

調査は写真のように、上にボーリング機器が搭載された小型のキャタピラ付きのトラクターを使って行います。この方式は「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれます。

調査は概要設計をした図面の3カ所ほどでボウリングを行います。この程度で十分なのです。時間は2時間ぐらいで終わります。

報告書が2週間ほどで提出され、推定地下水の水位、貫入深さ別の地質、許容地耐力、などが判明します。

今回の土地は、地下水位は75㎝まで、粘土質が1.5mまで、それ以上の深度では礫質土(石がある)で打撃を受ける、2.3mぐらいで貫入不可能、と報告されました。実際に打ちこむパイルは1.5mぐらいの長さですが、表層を50㎝ぐらい削り、熊笹の抜根と、土地をなだらかにする必要がありますので、この土地では、ぎりぎりパイルを打ちこめると判断しました。

この地質調査はできるだけ早い段階で行います。機器の発注や、コストの算定や、事業利回りの算定にも影響を及ぼすからです。