発電シュミレーション


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発電シュミレーションはなんのために行うのか?

太陽は季節によって日の出、日の入りの時間が違います。また、時間によって発電パネルにかかる太陽光の角度、周囲の環境によって影の具合も変わります。今回のプロジェクトは土地の広さが1835m²ありますが、南側に小高い山と森林があり、東には高さ4mに及ぶ熊笹の林があります。発電パネル設置には1000m²ほどあれば十分なので、発電パネルは南面境界から15mほど北に寄せて設置して南の太陽の陰りを最小限少にしました。

それでも南面は冬に太陽が天中に達した時に少し影ができるので、一本の原生自然木を切ることにしました。これらの判断はコンサルタント会社を現地に連れてゆき実際に現地で判断しました。また、設置角度は変えられませんので効率よく発電するためにパネル設置枚数を多くすることや、PCS(パワーコンディショナシステム)の世界でも最新のものを導入して電流の最適化を図りました。

発電は50kwの低圧の部類ですが、この意味は49.5㎾hの発電量を最大として電力会社が21円で買いとるという意味です。49.5㎾hに季節ごとの平均的な日照時間、日照日数をかけて、さらに実際の現場の影の影響を差し引いて計算します。更に発電パネルの劣化係数も加味します。

今回のプロジェクトでは、初年度は年間92,154㎾hの発電が見込まれるという計算になりました。一日単純平均では252.5㎾hになります。49.5㎾hまで売電できるとして、平均すると一日5時間ぐらいの発電量です。地方別の日照時間や、曇り日や、実現場の諸条件を加味するとこのくらいの時間にしかなりません。この数値をより正確に計算するのがシュミレーションであり、コンサルタントのノウハウなのです。

ちなみに、2年目は91,905㎾h、20年目は88,731㎾hになっています。

発電電力の最適化

さらに、発電能力を49.5㎾hに常に近づけるように、今回の場合、256枚のパネルを使い、定格出力合計96㎾hの発電パネルを敷設しています。なぜ倍に近い出力を敷設したのでしょうか? この意味は、通常、太陽光パネルは当たる太陽光が天中に差し掛かる時に直角になるように設置角度を調節してあります。そのため、朝は太陽の照射角度が低く発電量が低くなります。これを最初から49.5㎾hになるようにするにはパネルの枚数を多くすることと、PCS(パワーコンディショナシステム)による直流電流最適化の仕組みを取り入れることです。PCSには海外の最新機器を、もちろん中国電力管内では初めての機器を導入しました。(どこのPCSを入れたかや具体的な計算係数は開示できません)

これらの発電量を最大化し投資を最小化する最適化のための複雑な計算はコンサルタントのノウハウによるものであり役目です。コンサルタントの良し悪しが投資の良し悪しを決めるといっても過言ではありません。この計算は単純な設置パネル発電能力からだけでは計算できません。

売電料収入についてはその根拠を詳しくコンサルタントにお尋ねになることを強くお勧めします。